日本酒で乾杯!
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福千歳は、今では希少な和釜・木槽で昔ながらの酒造りを守る酒蔵です。

創業は江戸時代後期(1840年代)

福千歳の蔵の始まりは、福井県福井市清水町(旧 志津村大森)。 
そのころは、福千歳ではなく加茂の井(かものい)というお酒を造っておりました。

しかし、その地で幾度となく起こる水害によって困り果てた先々代の徳次郎は福井に出て酒造りをすることを決意。
昭和28年酒造りにかかせない良質な水が豊かなこの地(現在のこの蔵の場所/福井市桃園町)で 酒造りを再びはじめることとなりました。
銘柄の由来は、清水町を離れて最初に暮らした土地、千歳(ちとせ)町(現在の福井市足羽2丁目)での良き思い出から、福 千 歳 と命名。
福 が 千歳 と続くようにという願いが込められおります。

こだわる酒 は 山廃仕込

福千歳はこの地で今も酒造りの本流を見失うことなく地道に日本酒を造っております。
造りの基本は あくまで【山廃仕込】
福千歳には特別に《山廃酒母室》があるわけではありません。
昔から自然を生かした山廃仕込を行ってまいりました。 これが伝統の技術なのです。
決して派手なお酒でもありません。
しかし一度飲んだら忘れられない心のこもったお酒造りを目指して酒蔵を営んでおります。

→ 更に詳しい説明は「福千歳の山廃仕込」から
造りにかかせない道具と技

福千歳の酒造りにかかせないものはたくさんあります。
しかし、その中のいくつかは全国の酒蔵にもほとんど見られなくなった、昔ながらの貴重な道具が
今も尚、現役で使用されています。

1) 和釜  お酒の原料は米。米を最適に蒸す力を持つ。

和釜

現在 和釜とバーナーで 酒造りをする蔵は ほとんどなくなった…と聞いております。
理由は毎年かかる多大なコストとメンテナンス。
そして、乾燥蒸気をまんべんなく蒸し米に充てる福千歳独自の方式。
酒米はほぼ均一に外硬内軟で なんともさらっとした完璧なまでの蒸し米に仕上がります。

福千歳には遠くからも見える大きな煙突がそびえたち(バーナーを使用の為) 
今も昔と変わらずこの和釜が美味しい酒の第一歩となっています。

2) 昔ながらの木槽(きぶね)搾り ・・・ もう新しくは作れない

木槽

現在使用の木槽は 昭和40年、その頃では一番大きなものに買いかえたもの。
(幅)約90cm (長さ)約400cm (高さ)約120cm
福千歳では 吟醸クラス以上のお酒はすべて 現在も【木槽搾り】をしております。
とても手間のかかる方法ですが やさしいまろやかなお酒に仕上がり多種多様なお酒が搾れる為 
あえて 木槽搾りをしております。  (※その他のお酒には藪田式圧搾機を使用)
大切に使い続けることが私共の使命とも思っております。

3) 麹室  理想の酒造りのために・・・ とことんこだわり

麹室

福千歳はあくまで少量で丁寧な酒造りを継承していきます。
その理想を実現するために、平成10年に麹室を 新築しました。
酒造りの重要なことは「一に麹、二 酒母、 三 造り」と言われるほど麹は重要なものです。
そのためこの新築に伴い、福千歳では床室・棚室・出麹室と室を3部屋に分け作業性を高めました。
造りの規模は小さいので麹の均一性は極めて高くなり酒造りに最適と呼ばれる見事な突き破精麹(つきはぜこうじ)が出来るようになりました。

常に最適な状態でお届けします。

福千歳では、丁寧に醸した日本酒の品質を落とさないために、専用の冷凍冷蔵コンテナ(-5℃ ~ +2℃)を設置。 熟成具合を確認しながら そのお酒に最適な温度管理を徹底致しております。
専門スタッフによる瓶詰め前の品質チエックも徹底し、品質の向上に努めております。
ご注文いただいた時から お客様のお手元に届くまで 常に最高の状態でのお届けをお約束致します。


福を呼ぶ ふくろう